-簡単な自己紹介をお願いします。
渥美) 八王子のパン工房、就労継続支援B型事業所ボンシュシュでサービス管理責任者をしている渥美と申します。
-どんな仕事をしているのですか?
渥美) 店舗のスタッフである利用者様の支援から、厨房に立ってのパン作りや作るパンの企画、売上を上げるためのマーケティング戦略や地域イベントへの出店など、事業所の仕事ほぼすべてに渡ってやっています。
-社会福祉法人SHIPへ入社した理由を教えてください。
渥美) 私は、大学を卒業後ファーストフード運営会社に入社し、店舗運営や販売などに携わりました。その後金融業界に転職し、不動産担保ローンを扱っていました。交渉事が自分に向いているのと、数字が全ての業界の性質が自分に合っていると感じて働いていました。
その後、自分が所属していた外資系の会社が日本を撤退することに伴い、早期退職に応募して2年程度充電期間を持ちました。そのとき縁あって介護職員実務者研修を受け、介護の会社で働き始めました。働き始めてから福祉の世界に興味を持ち始めて、社会福祉士の資格を取りました。
渥美) その後、福祉業界のことを調べれば調べるほど、当時の障害福祉の分野には未解決な社会問題があることが分かり、「私たちは日本一を目指しています」というSHIPの面談のときの言葉に感銘を受け、江戸川にあった障害者グループホーム「サクレ」で世話人として働き始めました。
その後、同じく江戸川で就労継続支援B型のパン工房「エスプリドゥ」のオープニングスタッフとして異動して、八王子の就労継続支援B型のパン工房「エスプリ」を経て、現在の「パン工房ボンシュシュ」の立ち上げに至ります。

-キレイでおしゃれなイメージがあるボンシュシュ、どんな利用者様がいらっしゃるのでしょうか。
渥美) 精神障害をお持ちの方と知的障害をお持ちの方がいらっしゃいます。年齢層は幅広いですが30代後半の方が多いです。男女比は半々で、男女が等しく活躍できる、安心感ある事業所です。
事業所内は活気があり、同時に、職員含めみんなが仕事に丁寧です。みんなで美味しいパンを作って売ろう!という雰囲気があり、私自身事業所にいて楽しいと感じます。きっと利用者様も同じように思っていただけているのではないかと思います。

-2022年4月にボンシュシュを立ち上げてからの運営で感じたことを教えてください。
渥美) 私は、現場の感覚をとても大事にしています。事業所の運営を統括するサービス管理責任者という立場ですが、奥に引っ込んでいて指示だけ出すといった関わり方ではなく、積極的に現場で利用者様と一緒に作業をして現場感覚を持てるようにしています。
厨房に一緒に立ってパン作りをしたり、売れるパンの企画を一緒に考えたり。また、地域のイベントに出店するときにも設営から販売、撤収までずっと一緒にやっていました。すべて解決すべき課題は現場にあります。現場にでて体感したものを大切に、事業所の課題に取り組んでいきたいと考えています。

-ボンシュシュでの仕事のやりがいは、どういったところにあるのでしょうか?
渥美) 一生懸命働いてもらった利用者の皆様へ『高い工賃』として還元することを目的に「どうやったら売れるか」を考え出すところにやりがいを感じています。そのためにはスピード感をもってPDCAを回し、現場の課題にいち早く対応しつつ、その結果を受けて改善するという展開が大事だと思います。
ボンシュシュでは、今それができていると感じています。具体的には、作業の優先順位の見直しだったり、利用者様それぞれに合った役割・作業の分担のしかたであったり、といった地道なことが多いのですが、それらを通して利用者様や職員の成長につながっていることを実感しています。

このスタッフ紹介だけでボンシュシュの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受け付けておりますので、QRコード(エントリーシート)よりお申込みください。

―まずは、簡単な自己紹介と福祉の仕事に関わるようになったきっかけを教えていただけますか?
成瀬) ボンシュシュの支援スタッフの成瀬です。
資格は、公認心理師・臨床心理士を所持しています。
以前は、教育相談センターなどで、就学前から18歳くらいまでのお子さんやご家族の相談を受ける仕事をしていました。長く関わる中で、「この子たちは、大人になったら、どこで働いて、どんなふうに暮らしていくんだろう」と思うようになりました。
「子ども時代の支援」で終わらせたくない。その思いが、自分の中で強くなって、福祉の世界に進むことを決めました。
―SHIPに入社された経緯についても、少しお聞かせください。
成瀬) 最初はちょっと変わった理由で…(笑)。
就職先の候補になっていた職場はどこも完全禁煙で、喫煙者の私は困っていたんです。でも、SHIPは喫煙可だったので、それが入社の決め手になりました。
でも、今思えば、ここには人の温かさや、柔軟な考え方があって、自分に合った職場だったなと思います。

―現在はボンシュシュで働かれていますが、どんなお仕事を担当されていますか?
成瀬) ボンシュシュでは、利用者様の作業支援や相談支援を担当しています。それと同時に、パンの生地を仕込んで利用者様へ作業提供する準備も担当しています。
実は私、パンづくりはまったくの初心者でした。でも、やればやるほど上達することに驚いています。
最初は何もできなかった私でも、少し難しい具を包む=「包餡(ほうあん)」の作業がどんどんキレイにできるようになったことに、自分でもびっくりしました。
だから、「不安…」と思っている方でも大丈夫です。ちゃんと練習すれば、ちゃんとできるようになります。

―パンづくりや接客には、どんな魅力を感じますか?
成瀬) まず、お客さまから「ありがとう」と言ってもらえること。それがいちばんの励みです。
そして何より、ボンシュシュには「失敗しても、原因を一緒に考え、次に活かしていこう」という風土が根づいています。
パンが上手く焼けなかったときも、ミスが出たときも、ただ叱られるのではなく「なぜだろう?」とみんなで考える。それが、利用者様にも浸透していて、一緒に前向きに取り組んでくれます。
こういう風土があるからこそ、日々のチャレンジが楽しくなります。私は、ボンシュシュに「共生社会」のひとつの理想の形があると感じています。

―最後に、これからボンシュシュの利用を検討している方へ、メッセージをお願いします。
成瀬) ここには、やればやるほど技術が伸びていく環境があります。そして、それを支えてくれるスタッフや仲間がいます。
実際、ボンシュシュはまだまだ成長途中の事業所ですが、職員も利用者様も向上心が高く、「できること」がどんどん増えていく。言い過ぎかもしれませんが、私は本気で「東京都で一番のB型事業所」を目指せると思っています。
パン作業に興味がある方、挑戦してみたい方、まずは見学からで構いません。
一緒に、新しい一歩を踏み出してみませんか?
このスタッフ紹介だけでボンシュシュの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受け付けておりますので、QRコード(エントリーシート)よりお申込みください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
長瀬) ボンシュシュで職業指導員として働いている長瀬です。
パン職人としての経験を活かして、日々のパン生地の仕込みや商品の開発、その作り方のレクチャーなどを担当しています。
-パン職人としての経歴を教えてください。
長瀬) 高校卒業後パン業界に入り、20年以上同じパン屋さんで働きました。
そのうち6年間は店舗責任者として、製造作業と同時進行で店舗の運営管理を任されていました。

-福祉業界に携わろうと思ったキッカケや理由を教えてください。
長瀬) 10年以上前に祖父を在宅で介護したことがキッカケで福祉の仕事に興味を持ちました。また、以前の会社で障害者雇用をしていて、障害者の方と一緒に作業していたことも興味を持った一因です。
そのときに一緒に作業をしていて、その取り組む姿勢や成長を傍で感じながら、とても楽しく充実した時間を過ごせたことがキッカケで、この仕事を選びました。
-ボンシュシュでの支援の役割を教えてください。
長瀬) パンづくり、洗い物、掃除などの作業を通して、主体的に行動していく自律心を促すことを意識して支援をしています。
また、利用者様が相互にコミュニケーションを図ることで、社会性を身に着けることができるようサポートしています。

-パンづくりの魅力を教えてください。
長瀬) 気持ちを込めてつくったパンが美味しそうに焼き上がり、そのパンがキレイに陳列されているのを、「美味しそ~♡」と笑顔で購入されていくお客様の様子がみられることは最大の魅力です。
お客様が再来店してくださり、「美味しかったからまた買いに来たよ!」と言っていただけたときは、本当にやりがいを感じて、また頑張ろうと思えます。
そして、焼きあげている最中の甘い香りに包まれていることと、オーブンから出したてのアツアツの焼きたてパンが食べられることは、パン屋さんの特権です!

-美味しいパンをつくる秘訣を教えてください。
長瀬) 技術的なこともいろいろあるのですが、最大の秘訣は「美味しいパンをお客様に食べてもらいたい!」という気持ちです!
パンに対する『愛情』が一番大切だと思います。
-ボンシュシュのパンでこだわっている部分を教えてください。
長瀬) 実は、ボンシュシュでは、他のパン屋さんでは使われないような贅沢な材料を使って生地をつくっているところです。
パン職人としての経験を活かして、その贅沢な生地の魅力がちゃんと伝わるように様々な創意工夫を施しています。
たとえば、はじめて作業する利用者様でも成形できる簡単な方法を採用しつつも、そうは見えないボリューム感のある見栄えのパンを開発しています。

-パンづくりを学ぶ上で、どんな人の成長が早いと思いますか?
長瀬) パンやお菓子づくり、料理が好きな人は、やはり成長が早いと思います。
また、好奇心や探求心の強い人は向上心も強く、教えたことをスポンジのように吸収するので、本当に成長スピードが速いと感じます。
-パンづくり未経験の利用者様に対して、ボンシュシュではどのように教えてもらえるのでしょうか?
長瀬) 月曜日と金曜日の週2回、パン教室を開催しています。
そこでは、パンの形をつくり上げる成形の方法と、最終的に完成させるまでの工程を学べる機会を提供しています。
通常の業務中でも、特性に合わせて個別にレクチャーすることもあります。
イベントなどで多忙なときは個別対応が難しいのですが、通りすがりに作業の様子をチラッとみて、苦手としている部分のコツを伝えたり、その場でマンツーマンでレクチャーすることもあります。

-あらためて、ボンシュシュの魅力を教えてください。
長瀬) ボンシュシュは月間で700万円近くを売り上げるため、毎日とても忙しくて騒々しいのですが、そんな中でも和気あいあいとした雰囲気があることは魅力だと思います。
「嫌々やらされている」感じの利用者様はいません。
自らボンシュシュに通いたいと思える環境が整っていると思います!

-これからボンシュシュに通うことを検討している障害者の人へメッセージを下さい。
長瀬) 毎日慌ただしく、忙しいお店ですが、個々の特性に合わせた支援をしています。
職員は明るくて話しやすい人ばかりです。困ったことがあれば気軽に何でも相談してください。
できる限り対応しますので、安心して通所してほしいと思っています。
このスタッフ紹介だけでボンシュシュの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受け付けておりますので、QRコード(エントリーシート)よりお申込みください。

―まずは、福祉業界に入られたきっかけや、ボンシュシュで働くまでの経緯を教えてください。
横澤) 大学卒業後、最初は高齢者向けのデイサービスで介護職として働いていました。その職場で障害者雇用の方と関わる中で、「自分は障害について何も知らない」と感じ、障害福祉への関心が深まりました。
もともと教員志望だったこともあり、人に教えたり寄り添ったりする仕事がしたかったので、「支援」と「教育」の両方に関われるボンシュシュでの仕事に惹かれ、転職を決めました。

―現在はどのような役割を担当されているのですか? 支援の工夫についても教えてください。
横澤) ボンシュシュでは、利用者様の得意なことを見つけて、それぞれが“主役”になれるようにサポートすることを大切にしています。たとえば、パンの生地の分割に関して言うと、「分割する人」「機械にかける人」「生地を並べる人」「ラップをかける人」と作業を分担して、それぞれの特性に合った持ち場をお願いしています。
スピード感がある人にはテンポよく進める工程を、単純作業が好きな人には繰り返しの作業を担当してもらうことで、作業効率も上がりますし、自己肯定感も高まると思うんです。
最初からすべてができる必要はありません。まずは「できること」から始めて、スモールステップで少しずつ自信を積み重ねていくことが、就労継続の上ではとても大切です。「できた!」という達成感が自信になり、次の一歩につながると信じています。

―実際、どんな方がボンシュシュを利用されているのでしょうか?
横澤) 10代から60代までと幅広く、精神障害・知的障害・身体障害などさまざまな特性を持った方が通われています。細かい作業が得意な人、予定通りの進行を好む人、臨機応変が苦手な人など、本当に人それぞれです。
だからこそ、支援者側がしっかり観察し、その方の強みや不安に気づいてサポートすることがとても重要だと感じています。
―利用者様のなかで、とくに活躍されている方に共通している特徴はありますか?
横澤)はい、いくつかあります。まずは体調を安定して管理できること。そして、丁寧でスピーディーな作業ができること。さらに、仲間と協力しようという気持ちや、苦手なことにもチャレンジしようとする姿勢がある方は、安定して活躍されている印象です。
一方で「人が多くて落ち着かない」「厨房が狭い」といった声もありますが、そうした課題にもスタッフみんなで工夫しながら対応しています。

―ボンシュシュでは、体調面のサポートも手厚いと聞きました。
横澤) はい。たとえば、1時間に1回の小休憩や、夏場は30分ごとの水分補給など、こまめに声かけをしています。集中すると休憩を忘れてしまう方も多いので、こちらから積極的に促すようにしています。
また、定期面談をおこなってお悩みの解決を一緒に進めたり、パン職人によるパン教室も週2回あり、「もっと上手になりたい」「パン作りは初めてで不安」という方にもぴったりの活動の場になるはずです。

―最後に、ボンシュシュの利用を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
横澤) ボンシュシュには、本当にいろいろな想いや背景を持った方が通われています。だからこそ、一人ひとりに合ったサポートを大切にしています。
「働くのが不安…」と思っている方も、大丈夫です!
職員がしっかり丁寧にサポートします。
「パン作りは初めて…」という方も、大丈夫です!
実は私も、パンも料理もまったく作れなかったんです。それでも今では、毎日楽しく支援に関わっています。なので安心してください。
「ボンシュシュに来てよかった」と思ってもらえるような時間を、私たちと一緒につくっていけたらとても嬉しいです。安心して、まずは一歩踏み出してみてください。スタッフ一同、心よりお待ちしています!
このスタッフ紹介だけでボンシュシュの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受け付けておりますので、QRコード(エントリーシート)よりお申込みください。